弁護士業はサービス業、ビジネス、職人芸の3つの要素で成り立っている

当事務所では、弁護士業は以下の3つの要素で成り立っていると考えています。優先順位も1.が最も高いと考えています。

  1. サービス業
  2. ビジネス
  3. 職人芸

まず、3.について。弁護士が行う法的な理論構成に基づく交渉、文書作成、尋問等には、単なる知識だけではなく、それぞれの事務所で培われてきたノウハウ、実務的な知識・経験に裏打ちされた職人的な技術が生かされており、職人芸の部分は本質的な要素には違いないと思いますし、この部分を磨くことが弁護士としての価値を上げることになります。ベテランの先生にはこの部分に秀でた方が多いのは事実です。

もっとも、環境によりますが、現在の弁護士にはこれら以外の要素も求められていると思います。

 


次に、2.について。弁護士業を仕事とする以上、ビジネスとしての側面もあり、弁護士業できちんと食べていけるだけの合理的な経営者感覚も必要だと考えています。そうでなくては、依頼者のために良い仕事をすることさえできないでしょう。弁護士が増えた今では、ほとんどの弁護士に合理的な経営者としての能力は必然的に求められているといってもよいでしょう。
 もっとも、1件の依頼だけを考えると合理的でないものでも、今後のつきあいや他の案件とセットで考えてみれば合理的だという場合はいくらでもあるでしょうから、ある程度長い目、広い目で考える必要があると考えます。また、合理性をある程度度外視してでも、自分のライフワークとして取り組む案件もあります。

 


最後に、1.について。当事務所ではこの要素も重視しています。弁護士業は依頼者に対するサービス業でもある(法的なサービスを依頼者に提供している)と考えているからです。弁護士業は特殊だから通常のサービス業と異なるという考え方もありますが、依頼者から手続きを依頼されてその代金を頂くわけですから、サービス業の側面があることは確かです。
 そのため、提供するサービスの一環として、依頼者が案件について判断をするのに必要な情報の提供や説明をすることを励行しております。 


当事務所では、以上の考え方に基づき弁護士業に邁進していきたいと考えておりますので、引き続きご愛顧のほど宜しくお願いいたします。

 

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