1号:不貞行為

 不貞行為とは「配偶者以外と性交渉を持つこと」を指し、買春・売春・強姦も含まれると考えられている。

 それ以外の異性関係は不貞行為ではないが、「婚姻を継続しがたい重大な事由」の判断要素として考慮される場合もある。

  • 相手方配偶者がしらを切る、不倫相手と口裏合わせする、証拠隠滅をするような場合であっても、不倫を立証できる証拠は十分確保できているかが重要。証拠としては携帯電話の画面なども多い。相手方配偶者が「認めた」だけでは必ずしも十分ではない(後に否認するかも)。
  • 不倫の期間や経緯についても分かる証拠があればより良い。
  • 有責配偶者からの不貞行為を原因とする離婚の請求はよくあるが、裁判所は、原則として認めず、例外的にのみ認めている。もっとも、別居期間が長期化すれば、離婚が認められやすくなる。
     

Q 一度きりの浮気でも不貞行為?
A 不貞行為に当たるのが原則であるが、裁判所が裁量棄却する可能性はある

Q 別居後に肉体関係があった場合でも不貞行為?
A 夫婦関係が「破綻」した後であれば不貞行為に当たらないが、別居後間もない期間であれば裁判所は破綻していると認めない。別居後5,6年も経過してくれば、破綻後の関係であり不貞行為に当たらないとされる可能性が高いか。

Q 不貞行為を一旦許していた場合、後に不貞行為を理由とする離婚はできる?
A 不貞行為の事実自体が消えるわけではないので不貞行為とされる可能性に当たる可能性はある。少なくとも5号の「婚姻を継続しがたい事由」の考慮要素にはなる。